先月号で純血種の吸血鬼として覚醒した優姫は、零に会いに陽の寮へ。
だけど、零は直接優姫の顔を見ることはなく、「会って、話して、どうにかなるのか?」と扉越しにブラッディローズを向け……。
という展開でした。
零と優姫、破局。って、破局という表現はアレですが、零は、あれだけ大切にしていた優姫を拒絶しちゃいました。それも完全否定。
いまや零の中では黒主優姫は誰よりも特別な存在だったはずなのに、それでもあれほどの殺気を剥き出しにせずにはいられないほど、純血種に対する憎悪が根深いということで。
優姫が大事だったからこそ、まさかの展開が(裏切りが?)余計に辛くて憎くてやりきれなくて苦しんでいるんでしょうけど、それにしてもあそこまでの拒絶反応を示すとは。
人間を吸血鬼に変えたり、吸血鬼が人間になってみたり。
酔狂で傲慢。人の人生を戯れに狂わせる魔物。それが純血種で、それがおまえ。
……という感じで零は優姫をも責めていたけど、さすがにそれは優姫が気の毒です。
優姫が人間になるまでの事情とそのために流された血のことを零が知らないからこそ言える台詞です。記憶をなくしていた優姫がどんなに苦しんでいたか知っているくせに。優姫と零が過ごした時間は偽りでも演技でもないってことも分かってるくせに。
だけど激情を抑えきれず気持ちを持て余している零の態度も、もっともなわけで。
零は純血種のせいで人生狂わされまくりですもんね。
零の知る優姫は吸血鬼の優姫が食べちゃったと自嘲するしかなく、涙した優姫が、たまらん胸キュンでした。ときめく胸キュンじゃなくて、胸を締め付けられる胸キュンです。
これって、まさにロミジュリですよね。零と優姫は相容れない立場にある者同士で、枢と優姫は兄と妹の禁断愛。今後恋物語としてはどうなっていくのが見当がつきません。(純血種は近親婚OKらしいので、枢×優姫は厳密には禁断愛じゃないんだけど。それに、兄妹だということが判明した後の優姫の枢への気持ちが恋かどうかは分からないし)
なんだか、愛憎入り混じりで混沌としてきました。
ヒロイン優姫は生き残るんじゃないかなと思いつつ、零か枢のどちらかが死にそうな気がしないでも無いので恐い。(不吉)
今月号は、主要キャラ以外のキャラが何気に光っていたように思います。
枢への思いに区切りをつけ、それでも枢のために動こうと自ら決めた瑠佳ちゃんがとても素敵だったし、実は純血の君だった優姫への対応に難儀しながらも(笑)何かと世話をやいてくれる藍堂はやっぱりいい奴だったし、支葵を思う莉磨ちゃんにも萌えた。
もともと黒主学園の生徒である星煉、架院、壱縷、一条はいいとして、ウエスタンこと夜刈も登場し、黒主学園はキャラ入り乱れな様相に。
枢は自分の血を与えて李土の肉体を復活させるつもりのようですが、それって李土に体をのっとられた支葵を助けるためなのでしょうか? 枢は実は優しい人であっても優姫のためなら他を切り捨てることができる人だと思うので、枢の真意がよく分からない。
つか、枢には、李土の体を砕くことが出来てもトドメをさすことができないという、その理由は?
またしても謎だらけ。
とにかく、もしもこのまま黒主学園が戦場になるんだとしたら、普通科の皆さんは迷惑極まりないですよね。
場所は選ぼうや……。
零はぐるぐる思い悩み、優姫も悲しみにくれながら運命に翻弄され、枢は全ての真実を知る者として、また優姫を守り抜くために重い十字架を背負い。
これで萌えないわけがない。(私が)
そして、のほほんとしながら実は優姫の秘密を最初から承知していた理事長の狸っぷりにも萌えました。(そりゃあ零もマジギレするよな……(笑)
優姫の過去を知りながら、優姫の過去を知らないふりをして、優姫の記憶を取り戻す手伝いをするために何食わぬ顔をしてハンター協会にまで赴いていたその神経に乾杯☆
いや〜、喰えない男って大好きです。たまに腹立ちますけどネ。(笑)
どうせ零には優姫を捨てることは不可能でしょうけど、もうしばらくは零の葛藤が続くのかと思うと気が重いような楽しみなような。
複雑な気分です。